| 『あなたに話したい』内容紹介 |
著者が高円寺教会に赴任してから約一年の説教48編を収録。その一年だけで受洗者が84人にもなり、「カリスマ神父」と異名をとる。霊的で力と信仰に満ちた晴佐久師の説教は、読者を慰め、励まし、深い信仰へと導きます。
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神さまのあったかさを説き明かす活きた言葉――晴佐久昌英師の説教―― 言葉が活きている。――晴佐久師の語る言葉には、聞く人の心に寄り添う「さりげないやさしさ」がある。きっと、晴佐久師が、いつでも相手のことを誠実に想いながら語っているからなのだろう。 相手の立場に立って、言葉を語ることほど、むずかしいことはない。今の日本の教会のなかで、ほんとうに相手を大切にしながら語っている司祭が、果たしてどれだけいるのか、私にはわからない。いくら努力を積み重ねても、日本社会の日常生活とキリスト教二千年の神学概念とを調和させることは至難のわざなのである。しかし、晴佐久師の「説教」をウェブサイト上で読んでいると、なんだか勇気がわいてくる。――「相手の立場に立って語ることは可能なのではないか。現に、晴佐久師が実行に移しているのだから…」。その説教は日常に根差しながらも神学的にも正確であり、わかりやすく真実を説き明かしてくれている。 晴佐久師は、相手の心の痛みや喜びをありのままに受けとめていっしょに歩もうとしている。その意味で、イエスさまの生き方を現代の日本で再現している。だからこそ、晴佐久師の説教は真に迫ったものとなる。ほんものになる。イエスさまのあったかい想いが晴佐久師というひとりの司祭の言葉をとおして多くの方々の心に伝わっていく。そして、言葉そのものが、多くの方々の心のなかに着地して豊かな実りを生みだしつづけている。 晴佐久師は、決して自分をひけらかさない謙虚さをわきまえながらも、常に相手のことを想いつづけて情熱的に語りだす。はらわたがちぎれるほどに相手をいとおしく想い、思わず手をさしのべてしまうイエスさまの切迫した愛情のふるまいと同じ動機が垣間見える。だから、聞き手は晴佐久師をとおして、今日もイエスさまと出会うことになるのかもしれない。 今や、晴佐久師が誠実に伝えている神さまの言葉は信徒たちの心に着地して生きる希望を生みだし、ノートに書き留められ、著作にまとめられ、ウェブサイト上に公表されることで、カトリック高円寺教会を越えて、日本の全地域にまで、いや世界中にまで広がっている。晴佐久師自身は、2000年6月4日の説教のなかで、インターネットのウェブサイト上で説教を公表することをためらいながらも多くの仲間たちから後押しされて、しぶしぶ新しい冒険に踏み出すことを決意しておられる。しかし、いったん決意したからには、徹底的に神さまのあったかさを伝え尽くしていこうという熱情に燃えておられる。だから、インターネット説教を始めた晴佐久師は、まさに、あらゆる困難をも物ともしない「現代のパウロ」として、イエスさまによって実現した神さまの愛情の深まりを、昨日も今日も明日も広げていくのかもしれない。 相手を活かす天性の言葉に感服させられ、このたびの『説教集』の刊行を大いに喜んでいる。そして、晴佐久師のますますの御活躍を心から応援したい。ぜひ、多くの方々にも晴佐久師の『説教集』を手にしていただきたいと切に願ってやまない。 (あべ なかまろ 日本カトリック神学会評議員、福岡サン・スルピス大神学院および東京カトリック神学院非常勤講師、上智大学公開学習センター神学講座講師、白百合女子大学非常勤講師、カトリック足立教会協力司祭) |
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