『教界人物地図』 書評

現代に生きるキリスト者の姿を描き出した快著

 伊藤義清氏の『教界人物地図』は実に多彩に、鋭く、そして活き活きと、現代に生きるキリスト者の姿を描き出した快著である。
第一部には「牧師の子供たち」として39名、第二部には「アジアとかかわった人々」として63名と全巻を通じて百余名がとりあげられており、まさに壮観というべきであろう。よくぞここまでの交わりを、取材を、と驚嘆するほかはない。
 その労によって、主のつながれた現代日本の教界の人と人との結びあい、大きな恵みの網の目、またその広がり、全容が読む者の眼前に現れたのである。
 だが、惜しむらくは肝心な一人が抜け落ちていはしまいか。牧師の子の子、アジアとかかわり続けてきた人が。それは著者の伊藤義清氏自身にほかならない。もっとも、取り上げられている人の一人一人を語る際、著者は宿命的に自分自身をも語らざるを得ないのであるから、著者がこの本の、初めから終わりまで、どのページでも直にまたは間接的に自己をよく語っている。いいかえれば出ずっぱりなのである。そしてこれがまたlこの本の面白さ、強み、良さともなっているのである。(Y・Sさん、読者評)


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