| 『キリストを生きる―ニューマンの神学と霊性』 内容 |
「第二バチカン公会議の祖」と呼ばれ、列聖の声も聞かれるJ・H・ニューマン枢機卿の神学と霊性の特徴を、ニューマン研究の大家であるイアン・カー神父がまとめ上げた第一級の研究書。
ニューマンの聖霊の神学、良心の倫理、信徒神学、エキュメニズムなどの分野への言及は、時代を先取りしたものであり、現代日本のキリスト者にとっても多くの示唆に満ちてたものとなっている。彼は、英国国教会からカトリック教会教会へ移ったという経歴を持つが、それはローマを中心に当時主流となっていたスコラ神学をそのまま受け入れたことによるのではなく、独自に聖書と教父の研究を進めた結果、カトリック的キリスト教理解に精神的安住を見出したのであった。
本書は、ニューマンの研究書ではあるが、神学の時代性に制限されないキリスト教の本質を見事に描き出してくれているので、キリスト教神学入門としても読むことができる。